『飾らない。』の暮らしは、憧れ?過去の遺産?
坂井より子さんの『飾らない。76歳、坂井より子の今を楽しむ生き方』(家の光協会、2020)を読んでみました
こういうライフスタイル系の本が好きで、図書館で目にとまったので借りてみました
坂井より子さんを知らなかったのですが、界隈では有名な人のようですね
主婦歴50年で、料理教室を主宰していたこともある方だとか
料理本ではなく、坂井さんの生活、家族などについて書かれています
口語文で、一節一節が短いので読みやすく、子のお昼寝中にさらっと読めました
内容は共感できる部分と、できない部分とあり
(エッセイって、だいたいそんなもんですよね)
共感できないなと思った部分は、
自分の用事で出かける時に、家のことはちゃんとしてから行く
というところ
ご主人が休みの日でも、退職してからも、坂井さんだけで出かける場合は、掃除や家族の食事の支度はして行くそうです
ご主人は料理ができない方ではないようだけど、坂井さんがやりたいみたい
この考え方、憧れる人もいるとは思うけど、私は共感できない
過去の遺産では?と思っちゃう
家族(パートナー)の仕事のボリュームとか、得意不得意とか、それぞれの家族の事情があるとは思うけど
自分のことは自分でやろうよ と思う
このあたりは70代的価値観かなぁと感じました(70代でも独立独歩派はいるだろうけど)
共感、というか、参考になる(したい)と思った部分はいくつかあって、
ひとつは 人に求めない というところ
私、人に対して「こうしてほしい」と強く思うことが多くて
自分の価値観を押し付けがち
坂井さんも、以前は「こうしてほしい」という要望があって、思いどおりにならず悶々としていたそうです
それが、今では 自分は自分、人は人 と思えるようになったそう
私もそうなるかな
あとは、若い頃は子どもたちに口うるさく小言を言っていた というところ
今は穏やかな雰囲気でも、若い頃は“普通”のお母さんだったんだなと安心します(子にガミガミ言ってる毎日よ…)
エプロンはしない派というのも、今の私には救いのひとことでした
産後、エプロンなんてしている余裕がなく
そろそろエプロンつけるようにしようか
でも置く場所がないなぁ(どこかに置いた瞬間2歳児が持って行ってどこかに放置されてイライラしそう)
と迷っていたところ
じゃぶじゃぶ洗える普段着をエプロン代わりに とあって、あ、それでいいんだーと
もともと部屋着と外着を分けたい派だったのですが、子といると着替える時間もなく
部屋着も外着も同じにしていて
汚されてもいいような服しか着てないし
しばらくはエプロンなしでいいや と思えました
ただ、冬場はセーターじゃないと暖房をつけても寒いような寒冷地住みで、
セーターだとじゃぶじゃぶ洗うわけにもいかず、
厳冬期は乾かない日が続くから洗濯するもの躊躇われ、
やっぱり割烹着が欲しい(そして、置いても勝手に持って行って放置されない環境が欲しい)かな
久しぶりに読んだライフスタイル系の本は、ふむふむと思うところあり、へーと思うところありで、楽しかったです